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理想のスタイルを追い求めたお気に入りの1台を思い描く

究極フォルムをデザイン!

シンプルなボディ構造からクルマづくりの入門車として最適なオースチンセブン。しかし、一口に『オースチンセブン』といってもボディタイプは様々だ。天候に左右されず優雅に走りを楽しめるセダンや、軽快な走りを実感できるスポーツモデル、本格的な走りを実現するレーシングモデルに大別される。さて、あなた好みのオースチンは?

SCENE1(レーシングカー) とぎすまされたフォルムで風を切りさくレーシングモデル

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本気モードの走りを追求するならば1人乗りのレーシングモデル。余計なパーツをそぎ落とした無骨なフォルムはまさにレーシングカーの真骨頂と言えるだろう。フロントスクリーンを倒し、低い体勢でシートに。しっかりとステアリングを握り、目前に広がる道と真正面から対峙する…そんな姿がレーシングカーには似合うのだ。ヘルメットにゴーグルを装着し、スタイルはあくまで品良く決めたい。もちろん、ナンバーを取得すれば公道での走行も可能。周囲を走行する現代的なクルマたちを尻目に敢えて肩の力を抜き、悠々と疾走するのも格好いい。


SCENE2(セダン) 小洒落た佇まいが魅力のフォーマル・エレガンス

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オースチンが世にその名を知らしめた1922年当初のセダンタイプ。“大衆が気軽に乗れて、経済的な小型車を”というポリシーのもと、大人と子ども4人が揃ってドライブを楽しめるファミリーカーとして人気を博したモデルだ。当時の英国では大衆車として多くの人々から根強い支持を集めたが、無機質な車の往来する現代の日本においてはひときわ異彩な存在感を放つ。街乗り向けの程良い快適性とオールドカーならではの手応えある無骨な走り、そして味わい深いエレガントな佇まいを兼ね備えたこのモデルは、洗練された大人の男にこそ相応しい究極のビンテージカーと言える。


SCENE3(2シーター・スポーツ) デザイン性と走りを両立するスタイリッシュなスポーツモデル

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特徴的なフロントフェイスと2シーターのシンプルな構造を併せ持つオープンモデルは、純粋にドライビング・プレジャーを満喫したいドライバーに持ってこい。シフトチェンジ、ブレーキング、ハンドリング、アクセルワーク…小振りで従順な軽量ボディは“車を操縦する”ということの醍醐味を、身を持って教えてくれる。傍らにパートナーを乗せてもいいし、ひとりでただひたすら、気の赴くままにクルージングするのもいい。吹き抜ける風を直に感じながらとっておきのひとときを噛みしめる贅沢。そして、気分によって様々な楽しみを提供してくれるオースチンセブンの懐の深さは、まさにエンターテイナーだ。


オースチンセブンの歴史

現在も多くの愛好家を魅了して止まないオースチンセブン。その歴史は1922年にまで遡る。サイズこそ小さいものの屋根とフロントガラスを装備し、当時の高級車と同等の機能を持ち併せたクルマとしてセンセーショナルな登場を果たしたオースチンセブン(オースチンモーターズ社)は、英国人・ハーバート・オースチンによって発表された。全長8フィート8インチ(約3m)、全幅3フィート10インチ(約1.2m)という小型なボディで総排気量は696cc。当時の馬力区分で7馬力だったことから『オースチンセブン』と命名された。

ハーバート・オースチン(1866?1941)

裕福な農家の長男として生まれ、幼少の頃から大の機械好きだった彼は、1921年よりイギリスの自動車産業発祥の地・バーミンガム近郊のロングブリッジにあった自宅ビリヤードルームにてオースチンセブンの設計を開始。設計技師のスタンレーエッジと共に、約9カ月という設計期間を経て完成させたと言われている。