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エンジンのうなり、路面の感覚、吹き抜ける風を体感!

スポーツカーの本来の姿、ライト・ウェイトスポーツカー

シャーシにボディ、エンジン…と、ほぼ必要最小限に近いパーツのみで構成されたオースチンセブン。70年の時空を超えて甦ったオースチンサウンドと共に現代を疾走する、まさに大人のためのスーパーカー。そんなオースチンの魅力を存分に味わった同乗レポートをお届けしましょう。

同乗インプレッション担当:M.Yakushiji

PROFILE
H13年に普通自動車免許(MT)を取得したものの、ここ1年ほとんど運転していない毎日。しかしながらここ1年の愛読雑誌は週刊『AUTO SPORT』。毎週ほぼ欠かさず目を通しています。レース観戦のため、もてぎや富士スピードウェイに足を運んだりすることもあります。どちらかというと走るより観る専門。

シートに乗り込むと、車内は外側から見た以上にシンプルな造り。アルミ板の上にシートがのり、シャーシから直接ステアリングやシフトノブが突き出している感じです。身長150cmの私が違和感なく足を前にのばすことができ、想像以上にゆとりある足もとの空間にのっけから意表を突かれました。無駄のそぎ落とされた、まさに“クルマの原型”というのが第一印象です。
キーを回した途端、ボディ全体が震え、低周波が強調されたエンジン音が鳴り響いたのには驚きました。走り出した時は、ジェットコースターが動き始めた時のような“恐る恐る”な気分。でも、流れる景色の中で風を感じながら走るのは、本当に新鮮で気持ちが良かったです。走行中、ボディのサイドに手を掛けていると、エンジンの振動や路面の感覚が直に伝わってくるようで “道を走っている!”“エンジンが一生懸命回転している!”という現代のクルマでは到底味わえない感覚を存分に体感しました。
30分も風に当たっていると体に心地よい疲労感を感じ始めましたが、時々休憩を入れながら乗るのがいいのでしょう。排気ガスの立ちこめる町中を猛スピードで走るというより、澄んだ空気の中を気ままにドライブするスタイルがしっくりきますね。
乗車中は、まるでレッドカーペットの上を歩いているような優雅な気分。照れくさくもあり、誇らしくもあり…。これまでに乗ったクルマでは感じることのできないような“プレミアムな時間”を堪能させていただきました。それでも、“練習すれば私でも走らせられるようになるかも?”という気にさせてくれるカジュアルさも併せ持つ、不思議な魅力を持ったクルマでした。
デビュー当時はまさに文明の利器だったはず。でも、今となっては“足”としてというより、大人のための、まさに趣味のために丹誠込めて作られたクルマなんですね。
これを自分で作って、直して、公道で走らせることができてしまうなんて本当にすごいことだと思います。

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雨が降ったら濡れながら走ればいい! クラシックガレージ代表 小林和夫さん

初めてオースチンを見たときは“こんなクルマが走るのか?”と半信半疑だったけど、実際に走らせてみるとまさにゴーカートだね。とにかく軽い、小さい、面白い! 外から見ていてもわかると思うけど、これがまた夏は暑いんだ。日陰に入るとホッとしちゃうもんね(笑)。でも、やっぱり年がいったらこういうクルマに乗って遊ぶのがいいね。軽井沢など別荘なんかで過ごすために1台持てたら楽しいんじゃないかな。え? 雨が降ったらどうすればいいかって? そりゃあ、濡れながら走ったらいいんだよ(笑)