クルマが好きだから自分で技術を蓄積した。
自らの手で造り上げたクルマを操縦するということ。
2万点のパーツに生命が宿る瞬間。
幼い頃、ゼンマイ仕掛けの目覚まし時計をバラバラに解体して遊んだことはないか？
男ならそんな経験は誰にでもあるもの。
幼い頃の、身近な機械への興味。その手に握られていたプラモデルやミニカー達は、
やがて本物の自動車へと変わっていった。
クルマは2万点にも及ぶ細かいパーツの集大成だ。
それぞれが役割を持ち、目的を持って機能を発揮する。でも基本は1ほんのボルトとナット。1台のクルマはそこからの組み立て作業の延長上に存在するのだ。現代の高性能スポーツカーもしかり。
「専用の工具なんて持ってないし…」
「どこをどうイジればいいのか分からない」
「手を入れたいけど場所がない…」
だけど、自分で車を作ってみたい。そして思うまま、走らせてみたい。子供の頃に思い描いた夢はクルマへの深い愛着と情熱があれば夢じゃなくなる。
真にクルマを愛する人のために時間と、手間を惜しまず、愛情のすべてを注ぎ込む贅沢を。大人になった今だからこそ実現し、実感し得る、もの作りの喜び。
あの目覚まし時計の、裏蓋を開けたときの胸の高鳴りを今。まずは1本のドライバーを手に。